少壮吟士制度
日本吟剣詩舞振興会は、吟詠(ぎんえい)の芸術的水準を向上させるとともに、吟剣詩舞道界の未来を担う人材を育成するため、「少壮吟士(しょうそうぎんし)制度」を設けています。
少壮吟士となるための条件
- 少壮吟士の称号を得るためには、以下の条件を満たす必要があります:
- 財団加盟の各団体・各流・各会派に所属し、吟歴7年以上、指導歴3年以上の経験を有すること
- 満30歳以上65歳以下で、会長以上の責任者による推薦を受けること
- さらに、選抜に際しては、以下のいずれかの資格を有していることが求められます:
- 過去の「全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会」に入選した経験がある者
- 財団主催の全国吟詠コンクール「青年の部」または「一般一部」において、過去に1位から5位に入賞した者(年度は問わない)
- その他、特に顕著な吟詠活動を行い、その功績が認められる者
少壮吟士選抜の流れ
少壮吟士は、「選考」「研修」「審査」が一体化した「全国少壮吟詠家選考審査会」方式により選出されます。
- 1. 書類審査への応募
財団による書類審査を経て、選考された者が少壮吟士準候補(以下「同準候補」)選抜試験に進むことができる。
- 2. 同準候補選抜試験
(イ)試験は個人面接と実技(得意とする絶句1題の吟詠)により実施する
(ロ)同準候補の定員は20名以内とする
同準候補から少壮吟士候補への道
同準候補として選ばれた者は、少壮吟士候補に昇格するまでの過程で以下の要件を満たす必要があります。
・年に1度開催される研修(研修会)および審査(審査会)を計3回受け、すべて合格すること。
※ただし、過去に「全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会」で入選した経験者は例外が適用されます。1回の入選で2回の合格が免除され、2回の入選で1回の合格が免除されます。
重要事項
- (イ)1年のうち、研修または審査のいずれかを欠席した場合、不合格となる
- (ロ)3回の挑戦で1度も合格しなかった場合、同準候補の資格を失う
- (ハ)審査会は公開で行われ、実施要項に基づいて運営される
- (ニ)昇格者が出た場合、その欠員分を翌年募集する
(ホ)資格失効期間中であっても、全国吟詠コンクールへの参加など他の活動を継続することが可能
(へ)資格失効後の再受験は認められますが、他の受験者と同様に、面接試験から受け直す必要がある
少壮吟士の認定
少壮吟士候補として推薦された者は、別途定める資格審査を経た後、全国吟剣詩舞道大会の式典において少壮吟士として認定・表彰されます。
少壮吟士としての活動
- 少壮吟士に認定されると、以下の機会が与えられます
- 日本吟剣詩舞振興会主催の「少壮吟士特別研修会」への参加を通じた研鑽
- 振興会関連のテレビ・ラジオ番組への出演
- 振興会主催行事への出演機会の提供