公益財団法人日本吟剣詩舞振興会
会長 沼崎富
新年明けましておめでとうございます。
皆様方に於かれましては、穏やかな中に令和三年をお迎えになられましたこと、心よりお慶び申し上げます。
新年早々、このような暗く辛い話題には成る可く触れたくはございませんが、止むを得ず一言申し添えさせて頂きます。
昨年、中国武漢市で発生致しました、新型コロナウイルス感染症に、日本中が翻弄され続けた一年でございました。未だに世界各国では、感染者が増大をし続けております。また、我が国に於きましても、昨年十一月頃より感染者数が増加し始め、経済活動と感染防止対策の両立が奏効せず、過去最大の新規感染者数となってしまいました。これにより、年末年始の諸行事も悉く中止となり、行動自粛を要請された中での、新年をお迎えになられたこととご推察申し上げます。
そのような中で、漸く、コロナワクチンの治験が終了し、欧米にて承認され接種が始まっております。一日も早く安全性が確認され、我が国に於いても接種が可能となり、収束に向かうことを願うばかりでございます。
私共、公益財団法人日本吟剣詩舞振興会も、この一年間、予定されておりました各事業が実施出来ず、また、各流各会派の皆様方に於かれましても、稽古や大会等が行なえず、大変ご苦労の多い一年であったことと思われます。
今年は、昨年、様々な経験をして参りましたことを教訓とし、このコロナ禍に於いて、三密を避け、感染予防対策を十分した上での、幼少青年の育成、そして、高齢者会員への発表の場の提供をして参りたいと存じます。
また、コロナ禍に於いて、オンラインによるリモート会議の開催を始め、武道館でのライブ配信、東日本地区連絡協議会による、吟詠オンライン研修会が実施され、それぞれ高評価を得ております。本年もこのオンラインによる配信を念頭に置きつつ、吟剣詩舞の普及振興に邁進して参りますので、どうぞ本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。